土器とは土を練り固めて成形し焼き固めた器のことです。主に食料を煮るため、または貯蔵するために用いられたと考えられています。

日本列島で土器の出現した最古の年代として確認されているのは、平成27年9月3日現在、青森県大平山元遺跡の縄文土器の放射性炭素年代測定よる約1万6000年前です。

また、日本列島で全国的に土器が普及していた年代は、1万4000年前頃と推定されています。

…1万4000年前頃とはどれくらい前なのでしょうか。

世界四大文明が土器を伴い始めたとされている年代を見てみましょう。

  • メソポタミア文明
    およそ1万1000年前
  • エジプト文明
    およそ5000年前
  • インダス文明
    およそ7500年前
  • 黄河文明
    およそ9000年前

年代を比較してみると、日本列島は世界四大文明発祥の遥か以前から「全国に土器が普及」していた地域だったことになります。

この後の日本列島では、文明と呼べる段階までの発展があった痕跡は見つかっていないようです。しかし、

まだ世界中に土器が普及していなかった時代に、日本列島では他の地域に先駆けて土器が普及していた

このことは、1万4000年前頃の日本列島が世界的にも優れた文明を持つ可能性を秘めていた、と考えられます。これはなかなかに興味深いことです。

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筆者は陶器を使う際に(通常、陶器と土器は区別されますが)このことを思い出すと「遥か昔の日本列島に生きた人々の暮らしはどんな感じだったのだろう」「その時代、ご先祖様は日本列島にいたのだろうか?」などと想いを馳せながら土の器の感触を楽しむことができ、楽しい時間を過ごせます。

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